IPアドレスを語る前に、最初に次の事を試してみて下さい。
スタート→プログラム→アクセサリ→コマンドプロンプト を実行します。そしてその画面にipconfigと入力しエンターを押して下さい。
IP Address(IPアドレス)、Subnet Mask(サブネットマスク)、Default Gateway(デフォルトゲートウェイ)が表示されたことが確認出来ます。この3つが重要なインターネットのプロパティです。
IPアドレスは32ビットの数値で、AからEまでの5種類のクラスがあります。一般的にはAからCまでを使いDとEは特殊用途です。
IPアドレスの始めの2進数を見ると、そのネットワークのクラスがわかります。クラスAのIPアドレスは0で始まります。クラスBのIPアドレスは10で始まります。クラスCは110です。
IPアドレスは前後2つの部分に分かれています。前の部分をネットワークID、後ろの部分をホストIDと呼びます。
また、IPアドレスにはNIC(JPNIC)より取得するグローバルアドレスと自由に使ってよいプライベートアドレスがあります。
一般的にインターネットの設定の際はプライベートアドレスを使用します。
クラスCのネットワークID192.168.1においてIDは、
1100 0000 1010 1000 0000 0001 xxxx xxxx
となり、24ビットの部分、1100 0000 1010 1000 0000 0001がネットワークIDで、先頭の2ビット11がクラスCであることを示しています。
xxxx xxxx がホストIDで、例えばあるパソコンに、0000 0011というホストIDが与えられている場合、このパソコンのIPアドレスは、
1100 0000 1010 1000 0000 0001 0000 0011
となります。0と1の並びを32個では覚えづらいため、上位から8ビットごとに10進数に変換してピリオドで区切り
192.168.1.3
と表します。192.168.1 がネットワークIDで、3がホストIDです。
クラスA 0### #### xxxx xxxx xxxx xxxx xxxx xxxx
クラスB 10## #### #### #### xxxx xxxx xxxx xxxx
クラスC 110# #### #### #### #### #### xxxx xxxx
クラスD 1110 #### マルチキャストアドレス
クラスE 1111 0### 実験用
#### ネットワークID
xxxx ホストID
クラスAのIPアドレスは最初は2進数の0で始まり、続く7ビットがネットワークIDです。従ってクラスAのネットワークのIPアドレスの最初の数字は
1から 0111 1110=126までとなります。127はブロードキャストアドレスのため使われません。
クラスAのネットワークは126存在できます。サブネットマスクがデフォルトである255.0.0.0の場合、ホスト数は
256*256*256=16,777,214 となります。
クラスBのIPアドレスは最初は2進数の10で始まり、続く14ビットがネットワークIDです。従ってクラスBのネットワークのIPアドレスの最初の数字は
1000 0000=128 から 1011 1111=191までとなります。
つまりクラスBのネットワークは (191-127)*256=16,384 存在できます。サブネットマスクがデフォルトである255.255.0.0の場合、ホスト数は
256*256=65,534 となります。
クラスCのIPアドレスは最初は2進数の110で始まり、続く21ビットがネットワークIDです。従ってクラスCのネットワークのIPアドレスの最初の数字は
1100 0000=192 から 1101 1111=223 までとなります。
つまりクラスCのネットワークは(223-191)*256*256=2,097,151 存在できます。サブネットマスクがデフォルトである255.255.255.0の場合、ホスト数は 254 となります。
アフィリエイターの方のために、念のためIP分散について説明しておきます。
SEO的には1つのIPアドレスからのリンクよりもそれを複数に分散させた方が良いとされています。具体的にはホスティングサービスで1つのwebサーバーで複数のサイトを運用するよりも、コストはかかりますが、サイトごとにwebサーバーを運用するということです。
IPアドレスの説明において、明らかにおかしいSEO業者がいるようのですので注意が必要です。
まず、お気づきになった方もいるかと思いますが、IPアドレスで使われる数字は、0〜255までです。おかしなSEO業者の説明には、IP分散で268.1.277.299とか、210.259.0.300などと書かれていることもあるようです。また、上述の通りIPアドレスのクラスはAとBとCしか使われていません。騙されないようにして下さい。