DNS(Domain Name System)とは、IPアドレスとドメインを対応させて相互解決するための仕組みです。「名前解決」と呼ばれます。IPアドレスは単なる数字とドットだけなので、ドメインを管理したりドメインを指定するには、人間にとっては、「名前」のほうが理解しやすいです。
それでは、具体的にYAHOO!JAPANのIPアドレス、124.83.203.233をインターネットエクスプローラーのアドレスバーに入力してみます。
IPアドレス入力でも表示します。つまり、
http://www.yahoo.co.jp
http://124.83.203.233
は同じホストを指していることが分かります。
IPアドレスとホスト名のマッピングを行う原始的な仕組み「hosts」ファイルというものがWindows 7にも残っています。DNSが作られる以前の仕組みです。つまり表によりドメイン管理していたのです。(ドメイン数が少なければ表でも出来た?)
Windowsでローカルファイルとしてマッピング情報を管理しています。Windows 7では「Windows\system32\drivers\etc」にあります。
友人、知人に携帯から電話する際、名刺などを見ながら毎回電話番号を入力することはなく、電話帳から検索して電話するのが一般的だと思います。電話帳の表示は電話番号ではなく、登録してある名前やニックネームだと思います。名前であれば覚えますが、電話番号を数多く記憶することは普通の人には無理だと思います。
もし、DNSが無ければ、IPアドレスを覚えなくてはなりません。(あるいはメモ帳でhostsファイルを編集するとか)DNSのおかげでIPアドレスを覚える必要無く、インターネットが楽しめることがお分かりいただけたと思います。
実際に、どのようにDNS解決が行われているのかというと、DNS解決はドメイン・ツリーに沿って行われます。例えば、「www.yahoo.co.jp」というホスト名からIPアドレスの解決を行うには、リゾルバと呼ばれるクライアント側のプログラムが、まず、全世界に13台(AからMまで)ある「ルート・ネーム・サーバ」に照会し、そのドメインを管理するDNSサーバを調べ、そのDNSサーバに情報を聞き出すことで名前解決を行います。
ルート・ネーム・サーバとは、全世界の頂点に位置するDNSサーバでです。「.com」「.net」「.jp」など、最上位のトップ・レベル・ドメイン(TLD: Top Level Domain)のDNSサーバ情報を保持するサーバです。ほとんどのDNSサーバのソフトは、カリフォルニア大学バークレイ校で開発されたBINDと呼ばれるものです。
Googleの無料サービスとして、パブリックDNSサービス「Google Public DNS」があります。DNSのIPアドレスは「8.8.8.8」「8.8.4.4」という覚えやすい数字になっています。
Googleによると、「Google Public DNS」をパソコンに設定すると、ブラウジングをスピードアップさせ、セキュリティもアップすると説明しています。設定方法は、(Windows 7の場合)コントロールパネル→ネットワークと共有センター→アダプターの設定の変更→ローカルエリア接続を右クリックしてプロパティ、を表示させ、インターネット プロトコル バージョン 4(TCP/IPv4)のプロパティを表示します。
次のDNSサーバーのアドレスを使う。を選択します。優先DNSサーバーに8.8.8.8を、代替DNSサーバーに8.8.4.4を入力してOKをクリックします。これで完了です。
このDNSを設定した状態でいろいろネットサーフィンをしてみると、若干ブラウジング速度が高速化されたような気がしました。また、GoogleMapを表示しないバグがある場合の対応方法でもあるようです。